August Art

August Art

2023.08.11

8月の初旬、David Hockney展へと引き込まれるように向かいました。

 コロナ禍で制作された作品たちに、同じ時代を生きている自分たちに何か懐かしさや、視界が晴れる瞬間、ある種の答えを感じました。

 

60年以上にわたり現代美術の第一線で活躍し、新作を発表し続けるホックニーの「今」。

 ロサンゼルスに移住して南カリフォルニアの開放的な空気の下、明るい日差しが降り注ぐプールの水面やスプリンクラーの水しぶきを描いた1964年から

幼少期に慣れ親しんだヨークシャー東部の自然や風物を1997年まで。

 日常風景や親しい人々のポートレイトを描くなど、『生活の中にある身近なものごと』をモチーフに、独自の世界観を構築いていきます。

 今回の展示のためのインタビュー動画の中に彼の人生のポリシーが伝わってくる言葉がありました。

 

「楽しむために世界を見ないと」

 

このような意識でいるからこそ、あの鮮やかで柔らかい色調の絵が描けるのだと。

 表現方法やタッチはさまざまながら、変わらずに「見ること」や「絵画」について探求を続けるホックニー。

 

自分の内側から求めていく、夢中になる感覚。

それは、歴史でも、デザインでも、美容でも、専門的な技術でも、ジャンルは何にだって言えることでしょう。

その延長線にきっとそのチャンスがあるに違いありません。

これからの生活の中でも、日常の小さな気づきから、そんな自分の求めていることに改めて気づける瞬間がありますように。

KOCHAB LOG

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